すり減ったおろし金

ひとりよがりゲームプレイ記

『スーパーロボット大戦OG -ダークプリズン-』 プレイ記 第20話

第 20 話
ダークプリズン

シナリオデモ

 

 ノルスに向けグランワームソードを投げつけるグランゾン……

 

 が、剣はノルスをすり抜け、ナグツァートに突き刺さる。

 思わぬ事態に驚きを隠せないルオゾール。

 

 シュウの蘇生の術が不完全だったおかげで、ヴォルクルスとの契約の記憶が抹消されていたのだった。

 すなわち、蘇ってからのシュウはずっとヴォルクルスの支配から解放されていたのである。
 この辺の事情はEXと同じ。

 

 さらに、グランゾンのヴォルクルスの羈絏もシュウを縛る効果はなく、今はヴォルクルスの力を応用するコンバーターのような役割になっているという。

 以前からグランゾンはアストラルエネルギーを使用可能だったが……こうなると精霊の力を得ている魔装機神や、負の力で動くディス・アストラナガンと同類になるな。

 

 結果的にガエンの見通しは正しく、ルオゾールは騙されていた。シュウを取り押さえようとするガエン。が、動けない。シュウはあらかじめ影縛りをかけておいたのだった。抜け目ない。

 ……結局当然と言えば当然だけど、やっぱりガエンは敵になったなあ。

 

 シュウは自由を愛する独立不羈の性格。だが、ヴォルクルスの契約によって自由を失ってしまった。

 そんなシュウの目的はただ一つ、ヴォルクルスを蘇らせた上で、自らの手で抹消することであった。

 ルオゾールにはそのために生け贄となって死んでもらうつもりなのだ。

 

 ところがここへシュウにとっては意外な事態が。ヴォルクルスの顕現が近づくにつれ、靈装機の出力がアップし影縛りが解けてしまったのだ。攻撃態勢に入るガエン。


 ここではシュウはあえてガエンに命令せず、その忠義がどこまで通用するか見届けるつもりのようだ。

 

 モニカ、テリウスはシュウの側に付き、ヴォルクルスが復活するまでルオゾールをガエンから守ることに。

 サフィーネも全てを捧げるのはシュウただ一人と味方に付く。ブレない人だ。

 

戦闘マップ

 敵はここでもヂーヱン。

 SRポイント取得条件は3ターン味方フェイズ以内にガエンのヂーヱンを撃墜。

 ガエンは最初から気力130で見切りが発動しており、かなり手ごわい。

 敵になると途端に強いのねあんた……

 

 他のメンツはほとんど太刀打ちできないので、シュウを前に押し出しておく。

 ディストリオンブレイクで反撃できるよう密着はさせない。

 ブラックホールクラスターさえ使えるようになれば撃破は可能のはず。

 

 ザコはシュウを無視して後ろのテリウスに仕掛けてきた。

 ガディフォールでは分が悪い……集中で何とかしのぎつつメガビームキャノンで削る。

 

 2ターン目、うまい具合にザコのヂーヱンがガエンに隣接してきた。

 まとめて熱血ブラックホールクラスター。ザコの方は撃破。


 と、ここでアルバーダ達が到着。

 ざっと目的を説明するシュウ。

 地上に出る前からシュウはヴォルクルスの支配下にあり、南極事件も彼の意志が介在していなかったとは言わないが、ヴォルクルスの影響でもあったという。

 

 だが、南極事件で愛するジェシカを失ったアルバーダは納得できない。

 ヴォルクルスに手こずっている間にシュウを討とうとすら考える。

 

 だが、そんなアルの様子にセレーナは気づいていた。

 今、本当のデビルはヴォルクルスなのか、シュウなのか。

 わだかまりを残したまま生き延びれるような状況ではない、とアルを説得する。

 

 ヴォルクルスを倒した後、シュウが何をするつもりなのか見極める……

 新しい目標も遂行しなければならない。


 アルは私情を抑え、シュウに協力することを決める。

 よくぞわだかまりを乗り越えた。やはりいいキャラしてるぜ、アル……。

 

 アハマドも、敵意を抑え込んだことに感心する。

 

 問題はガエン。

 一時は協力したこともあるし、できれば戦いたくないアル達だったが、向こうはやる気満々。まあ、仕方がない。


 残っていたHPを愛のエレメンタルフュージョンで削り、次ターンはシュウとモニカを組ませ幸運でめでたく撃墜。

 

 ガエンがいなければ後は楽だ。

 ルオゾールには適当に苦しんでいただきつつ、モニカの幸運を主軸にヂーヱンをすべていただく。

 ここではテリウスをメインにして撃墜数を稼ごう。


 受けたダメージを修理しつつ敵を片づけ、いよいよヴォルクルスとのご対面。

 さて、シュウはサフィーネには下がっているよう命じる。

 正式ではなくても契約を結んだ以上、ヴォルクルスに操られる可能性があるからだ。

 

 サフィーネはティーバの一件の際、自分に戦う覚悟と勇気があるのか試されていたことを悟る。
 だが、それでもシュウへの忠義を遠し、ヴォルクルスの名を捨てて戦うことを決意した。

 

 そしてついに……ヴォルクルス様ご降臨!

 

 『第2次OG』ではユーゼスの使い走りという微妙な位置づけでしか登場できなかったヴォルクルス様だ!

 

 デフォルメ指向なのかホラー指向なのか方向性が定まってないヴォルクルス様だ!

 

 武装に難読漢字を使ってないので、ラスフィトートに比べ時代に取り残された感が半端ないヴォルクルス様だ!

 

 褒め言葉はこれぐらいにして、『EX』ではまともに喋れたが、今回はあくまでカタカナでしゃべるようだ。

 そして湧き出る大量のヴォルクルス分身……多すぎる!

 

 さらにサフィーネが暗いオーラに包まれ、天高く舞い上がる。

 すごいぞ、新しいプレイだ。

 

 黒いオーラがやんだと思ったら……

 なんとウィーゾルがウィーゾル改に変化!


 しかも、サフィーネはヴォルクルスの支配下にあるという。


 『EX』ではレベルが30に到達していなかった場合の展開で、サフィーネが死ぬというバッドエンドだったけど……

 今回はヴォルクルスの支配下に堕ちたサフィーネを助け出すという展開で来たのか。

 

 サフィーネの契約は正式なものではなかったため、ウィーゾルは支配下に落ちても、サフィーネ自身がそうなるには時間が掛かるようだ。

 そうなる前にウィーゾルを行動不能にして引き離すのだという。おなじみの展開。でも相手がサフィーネだと新鮮だな。

 痴女が囚われの王女様役をするなんて……この幸運に感謝すべきだ。

 

 ところで、シュウはさらに先が見えている様子。

 ウィーゾルが元に戻った時、ヴォルクルスが狙うのはつまり、シュウ。

 そこに何か賭ける勝機があるようだが……


 ちょっとステータスを確認。

 ヴォルクルス本体は偵察不可。

 ウィーゾルは……おお、まだ「改」がついていない。

 しかもサフィーネは既に名前が「サフィーネ・グレイス」になっている。細かいな。

 

 50000以上もHPがあるが……何とかなるか。

シュウで攻撃してみる。

シュウ
「サフィーネ……ウィーゾルを行動不能にします」

うむうむ。

シュウ
「さて、お終いにしましょうか」

 殺す気満々じゃねえか!

 

 まあスパロボお約束の現象だけどさ……。そろそろこの辺りのメッセージの祖語も改善してほしいなあ。

 

 しかしウィーゾル改(仮)の動きが面白いな。
 ドライシュトラールがのけ反り撃ちになっている。

 

 敵ターンになると周囲のヴォルクルス分身が殺到してくる。

 ……って、動くんかい!?

 これを全滅させるのは骨が折れるぞ……グランゾンに頼りきりになるか?

 

 ヴォルクルスを削って早めに倒したいところだけど……資金がもったいない。

 ここは泳がせて幸運で1匹ずつ始末していくスタイルに決めた。

 軽い縛りになるが、どうってことないでしょう(舐めプ

 

 みんなで説得を交えつつサフィーネを削っていく。

 が、ヴォルクルスが隣接して来る。援護防御が発動するのでかなり鬱陶しい。

 それでもなんとか規定値まで削り終えた。

サフィーネ
「シュウ様と! ラブをメイキングするのよぉぉぉっ!!」

 うーん、さすがにこのご時世、「○○○○するのよーっ!!」はまずかったか。

 サフィーネが正気に返ると同時にウィーゾルも元通りに。

 ありゃ……ウィーゾル改が使えると思ったが違うのか。

 

 やはり次に狙われるのはシュウだった。

 グランゾンが黒いオーラに包まれ……ネオ・グランゾンに!

 大ピンチ到来。

 

 が……賭けに勝ったと豪語するシュウ。

 やはりシュウはこれを予期していたようだ。

 ヴォルクルスを倒すためにはヴォルクルスの力を。

 そのために羈絏を排除せず、利用することでその力を操ることに成功したのだった。
 これで完全にネオ・グランゾンはシュウの物になったのだった……。

 よもやネオ・グランゾンがここで使えるようになるとは思わなかった。

 

 早速ステータスを確認。

 ネオグランビーム……わざわざ残すのか、この武装。

 

 縮退砲、威力9000オーバー! さすがにぶっ壊れているな。

 さっそく試し撃ち……

 

 後光を背に縮退砲を放つシュウ……神々しい……。

 

 これどう見てもラスボスの武器だよね。いや事実そうだったけど。

 熱血なしでも15000以上の威力。狂っとる。

 ヴォルクルス(真)の相手はネオ・グランゾンに任せておけば大丈夫だろう。

シュウ
「例え、神であろうと私を操り、
 利用したことを許すわけにはいきません」
「私は、あなたによって堕とされた暗獄から脱し、
 自由を得るために……あなたを倒します……!」

 なんという格好良さ。あなたは間違いなく今作の主人公です。

 

 7ターンほど長々とやりあい、毎ターン1体は必ず片づけていく。

 攻撃をひたすらかわしていくのが面倒だが……

 自分で選択したプレイを覆す気などない。たまにリセットをしつつヴォルクルスの大群をさばいていく。

 ついでにサフィーネも愛のアストラルバスターで二体まとめて撃破。

 サフィーネのSPがさり気なく全快してて助かる。

 

 何度も攻撃を食らい、さしものネオ・グランゾンもエネルギーが尽きかけ。

 あらかじめ補給装置を装備してあるプファイルIIIに補給させる。準備は万端です。

 

 ヴォルクルス(合体)の方もアストラルバスターの連続使用でエネルギーが0に。

 なけなしの10エネルギーでハイパーソニックウェーブをかましてくる。

 無数の死霊装兵に相手を捕まえさせ、そいつらごとまとめて咆哮で粉砕。

 どう見てもイェッツトレジセイアの攻撃です……。

 しかし、さすがにこいつの攻撃は『第2次OG』から改められてないな。

 

 そういえば、このアニメーションがどう見ても神殿の壁を突き破ってることから、シュウの章の存在が噂になったんだよなあ。

 戦闘アニメーションを変更している余裕がなかったところを見ると、やはり『第2次OG』はかなり切羽詰った所で開発に問題が発生したんだろう。


 さて、完全にガス欠の邪神を寄ってたかって攻撃する。

 もはや鉤爪しか攻撃手段を持たないヴォルクルス。哀れだ……

 

 しかし、気になる台詞が。

ヨン
「このエネルギー反応……
 あのようなものを生み出すこの世界は、
 私達にとって脅威になり得るわ……!」

 まるで他所から来たような言い方だが……
 うーん、やはりヨンは……

 

 ともかく、シュウとモニカのコンビでヴォルクルス撃破。

 テリウスの修行でPPを得ても良かったけど……1週目じゃなあ。

 ついでに隠しトロフィーも解放。シュウで倒すのが条件だったのか。

 

 念願の目的を果たした一行。だが、シュウには気になることが。

 どうやらこの一連の件も「あのお方」にはすべて想定内の出来事であり、だからこそ妨害はしなかったようだ。何を考えてるんだろう、あのお方は……

 

 サフィーネの身体にも異常はなし。

 変化したウィーゾルを気に入ったサフィーネは、改造するならあの姿を参考にしたいらしい。さすがのセンスです。

チカ
「ごごごごご、ご主人様って、
 あたしが思ってたより、ずーっと凄いですね。
 あのヴォルクルスを倒しちゃうんだから」
シュウ
「フッ……私一人の力で成し遂げたことではありませんよ」

……7割くらいグランゾンの手柄なんですがそれは。

 

シナリオエンドデモ

 

 約束も果たし、地上へ帰りたいアルバーダたち。

 だが、ヴォルクルスとの戦いで消耗したため、補給と修理の時間をくれるようだ。


 また、ラングランの情報を集めるため再びサフィーネとセレーナが情報収集に出ることに。

 

 一方、用は終わったとばかり立ち去ろうとするアハマド。

 ただで帰す気はないサフィーネと険悪になるが、シュウは行かせてやることにした。

 アハマドは当分、このことを秘密にしていてくれるようだ。

 お、男らし過ぎる……

 

 去ろうとするアハマドにアルバーダが声をかける。まさかシュウを放っておいて去るのが意外だったらしい。

 アハマドはやはりアルバーダの因縁を見抜いていた。そして、シュウとの因縁の清算は命懸けになると忠告してくれる。

 死ぬには惜しい戦士と評し、神の加護を、と言い残して去って行った。

 か、格好良すぎる……

 

 しかもソルガディの改造資金まで払い戻してくれた。
 か、過ぎる……

 

 何だこれ、アハマドが美味しい所を持って行ってないか?

と思った所で終了。

 

感想

 さすが決戦ステージだけはあり、濃厚なひと時だった。

 ここでネオ・グランゾンを出してくるとはな……。

 この話がウィーゾル改登場の前フリになっているのも細かい。

 そしてアハマドの格好よさが全てをかっさらって行った……もっと使えばよかったかなあ。

 

 そして、この後ストーリーが続くことも確認。

 やはりヴォルクルスを倒して終わりではないか……。

 どこまでいくんだろう。シュウが鋼龍戦隊と合流する直前あたりだろうか?

 期待を残して次回へ。

 

 

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