すり減ったおろし金

ひとりよがりゲームプレイ記

『スーパーロボット大戦OG -ダークプリズン-』 プレイ記 第27話(最終話)

第 27 話
(最終話)
知られざる決戦

 

 

シナリオデモ

 月におけるゴライクンルとの戦闘を報告するヨン。

 それを受け、インスペクター事件の時にもゴライクンルが手勢を派遣してきていたことを明かすメキボス。

 これは『告死鳥戦記』であったFDXチームとシュリコ・ハバーデの戦いのことだ。 

 

  メキボスによれば、ゼゼーナンとの決戦でゴライクンルの軍勢は確認されなかった。

 キナハの台詞から総合的に判断し、ゴライクンルはそもそもゼゼーナンを助ける気がなかったのだろうと推測する。

 

 連中の本隊はまだ地球圏にいるはず。

 だが、だからといってメキボスの艦隊を動かすと地球側に要らぬ警戒を与えかねない。

 結局シュウの意見もあり、メキボスの艦隊はヘブンゲートに待機させておき、レフィーナを通じて宇宙軍に警戒を促すことになった。

 

 連邦軍が月面の防備を固めるまでの間、月軌道上で待機するよう命じられるヨン。

 一方、シュウとメキボス達はこのまま地球へ降下するようだ。

 まだ地球は光の膜に覆われたままだが、突破する方法はシュウが考案したとか。

 『第2次OG』でのハイペリオンのクワッド・モーダルと、ディスクリート・スフィアを使った結界の突破方法だな。

 しかし、ツイン・テスラドライブを連動させるとやがては時空連続体をも切り裂けるようになるそうだが……

 テスラ・ドライブ万能過ぎやしませんか。

 普通に超空間モジュールの外付けではダメだったのかな。

 

 一方、ゴライクンル側の視点。

 

 あれ以来、ゴライクンルは動きを見せず状況を見守っていた。

 クェパロクは特にルイーナやバラルが使う結界発生のメカニズムに価値を見出している様子。

 だが、現状でそれを入手するのは難しいため、まだ静観を決め込むつもりだ。

 ゼゼーナンがいない今、こいつらにとっては絶好の機会だろうしな。


 でも、現状シュウ、サフィーネ、モニカ、メキボスが地球にいるのなら、戦闘はどうなるんだろうか。この話で『DP』は終わりのはずだが……

 

 待機中で暇を持て余すアル達。ゴライクンルはまだ動きを見せない。

 そうこうしているうちにロフから連絡が。南極の結界が消滅したと言う。

 それはおそらくルイーナの壊滅を意味する。

 

 しかしまだ光の膜は残っており、バラルは健在……引き続き警戒するよう促される。

 南極の状況はわからないが、アイスブレイカーに参加したチーム・ジェルバの無事でを祈るセレーナ。

 ……どうも不安な予感がぬぐえないなあ。

 

 ここでヨンは、仮眠をとるようアルに勧められるヨン。長く働き詰めだからな。

 しかし、潜入任務を勤め上げ、ラ・ギアスでも戦い抜き、地上へ戻って来てからもこの働き……

 優秀な補佐官だ。メキボスはいい部下を持ったな。

 で、結婚式はいつですか?

 

 

 突如地球から謎の砲撃。ヘブンゲートで大規模な爆発光が。

 さらに次の一射は月へ。

 命中したのはムーンクレイドルの西、約50キロの地点だった。

 

 そこには大規模な渓谷はあるものの、人工物はないと言う。

 何らかの理由で外したか、そこを狙った理由があるのか、と考え込むアル。

 

 結局、バラルの園の砲撃はマオ社には当たっていなかったのか。

 

 しかし、月でわざわざ何もないような場所を砲撃し、それをあえて描写するとなると……何かと怪しいな。これは次作で『J』参戦の可能性が濃厚だ。

 目標としては、ガウ=ラ・フューリアの「軍団の門」の入口、あるいはアシュアリー・クロイツェルの秘密実験施設あたりだろうか。 

 

 ロフ達の安否が気になることもあり、アル達は至急ヘブンゲートへ急行する。

 

 また、ゴライクンル側も砲撃を探知しており、既に対策を立てていた。

 プリズム・リフレクター全基とバリアを併用すれば、一度だけ耐えられると言う。

 

 プリズム・リフレクターがあるということは、クェパロクたちの母艦はウユダーロ級砲艦かそれ以上の軍艦みたいだな。

 クェパロクはヘブンゲート宙域への移動を決める。

 そこにはロフ、セティ、ゼブもいるが……後々ゾガルに恩を売るためにも、彼らに都合の悪い証人である3人を始末する腹積もりのようだ。


 ヘブンゲートへ向かうアル達。

 ロフとも連絡が取れ、被害は大きかったが無事らしい。

 こいつらの安否も『第2次OG』じゃスルーだったからな、良かった。

 

 そこへ空間転移で現れる巨大な物体が。

 出現したのは超巨大な軍艦だ。このフォルム……『OGIN』に登場したディアウスと同型だ。

 その巨大艦を目の当たりにし、ウユダーロ級制圧砲艦と断定するヨン。


 やはり『OGIN』のディアウスと、『告死鳥戦記』に登場したウユダーロ級は同一のものだったか。

 どちらも特徴が同じだし、プリズム・リフレクターを装備してはいたけど、明言されたことはなかったからな。

 

 ロフによればウユダーロ級の艦名は「メッケンノーザ」というらしい。

 連絡なしに突如現れたことから、ロフ達は彼らの目的が救助ではなく自分達の抹殺であることを察知。3人とも抗戦の意志を固める。

 

 

戦闘マップ

 

 いよいよ最後の戦闘だ。

 3将軍がいるのは頼もしいが……敵の陣容が厚い。

 ライグ=ゲイオスがゴロゴロいる。いいお金にはなりそうだけども最終話じゃなあ。

 

 アル達もやや遅れて合流する。

 クェパロクには停戦命令など利くはずもない。

 今回はヨンも最初から戦闘を決意している。

 

 地球では異変が起こり、光の膜が消滅した。

 鋼龍戦隊がガンエデンとの決着を付けたのだ。

 

 この流れだとシュウ達は後から合流してくるんだろうな。

 それまで何とかしのがねば。

 

 BGMは旧シリーズの最終ステージのアレンジバージョンだな。

 最後まで懐かしい曲を持ってきてくれる。


 さすがゴライクンルの本隊だけあって敵の質がいい。

 3将軍がもつ指揮官L4が心強い。こいつらを中心にフォーメーションを組むよう、アル達とロフらを合流させる。

 

 何ターンかやり合っているうちに、シュウ達が戻ってきた。

 ユーゼスとの戦いがこんなに短時間で付いたのか。

 微妙に立場無いな、ユーゼス……

 

 ユーゼスとの決戦後、地球に残った巨大なリングこと、クロスゲート

 それをゴライクンルに悪用される事態を防ぐべく、シュウは戻って来たのだった。

 

 クェパロクはロフ達の抹殺はもちろん、シュウのグランゾンも欲していた。

 今回の件の証拠を掌握し、ゾガルにも恩を売って増々ゴライクンルの影響力を強めることが出来るという目論見だ。

 

 シュウは「切り札」をここで使うことにする。

 再びネオ・グランゾンの登場だ。

 

シュウ
「これがネオ・グランゾンです。
 あなた達にもう勝ち目はなくなりました」

 

 悪役が言うと負けフラグだが、シュウがこれを言うとシャレにならない。 

 ゴライクンルの皆さんにはちょっと同情します。

 

 ゼゼーナンやハバーデの轍は踏まんと豪語するクェパロク。

 一応シュリコの名前は出て来るのか。外伝のキャラとしてはそれだけでも快挙だな……。

 

 戦闘前にクェパロクらの拘束を主張するヨン。

 が、シュウは彼らの口振りから判断し、本国での根回しが既に進んでおり、逆にメキボスとヨンが窮地に立たされることを指摘。

 もしメキボスの身に何かあれば、地球とゾヴォークの関係が冷え込んでしまう。

 

 何よりシュウは、ゼゼーナンと共謀したクェパロクを許す気など毛頭なかった。

 どうして求めたければ実力で止めろ、と突き放す。

 結局、ヨンは承諾せざるをえなかった。

 

 敵を殲滅しながら気づいたが、メキボスやロフと同じく、セティとゼブも新規録音はないようだ。

 

 それにしても武器を最大まで改造してあるため、ネオ・グランゾンがとんでもないステータスになっている。

 

 縮退砲の威力、実に10600

 

 『EX』以来ではないだろうか。味方の攻撃力が10000を超えたのは……


 それにしても敵が全然減らない。

 どうせ次はEXハードモードでプレイするつもりだから資金はしばらく要らないのだが……。

 3週はするんだし、先を見越して稼ぎまくっておくことにする。

 

 ターン経過でキナハが突っ込んできたが、こちらも戦力が整っているので怖い相手ではない。さっさと退場していただく。

 「こんな損失、割に合わない!」といった感じの台詞を残して爆散。

 うーん、やっぱりしぶとく生き残るようなキャラじゃないか。

 しょせん、ゴライクンルの顔見せといった役だろうしな。

 

 かなりの時間をかけ、ほとんどの敵をモニカの幸運付きで撃破。

 資金が130万ほどになった。

 

 クェパロク付近にいるライグ=ゲイオスはシュウとモニカのツインだけを突っ込ませて仕留める。

 

 さて、残りはクェパロクだけ。

 敵味方識別可能なMAPWのリフレクター・ビームが非常に鬱陶しい。

 弾数制なので一応弾切れは狙えるが……30発もあるので現実的じゃない。

 面倒だ、全機突っ込ませよう。

 ロフ達の指揮官効果があればかなりかわせるだろう。

 

 クェパロクのエースボーナスは、「HP30万以下で覚醒が掛かる」。

 これだけ見るとラスボスの貫録はあるな。

 肝心のメッケンノーザはシンプルな攻撃なのでまあ大丈夫か。

 

 シュウ以外のユニットで殴り掛かった所、聞きなれないBGMが。

 なるほど、こいつがクェパロクの専用BGMで、ダークプリズン(Ver.OP)はそれより優先されるのか。

 ラスボスのBGMより優先されるとは、さすがはネオ・グランゾン

 しかもこの曲、旧シリーズの「ハートフル・メカニック」のアレンジじゃないか。

 また懐かしい。

 

 HPを減らし、畳み掛けようかと思ったらダメ押しでライグ=ゲイオス出現。

 往生際が悪い。

 しかもクェパロクの底力の発動で命中率が上がって来た。

 何度もセティやゼブが落とされ、そのたびにリセット。


 指揮官の効果は惜しいが足手まといだ。3将軍は範囲外まで撤退させることにする。

 が、暗礁宙域のせいで移動も一苦労だ。最初から待機させておけばよかったかな……。

 

 結局、シュウ、セレーナ、アルバーダ、ヨン、モニカだけが射程範囲内に残り、攻撃を続けていく。

 ヨンとモニカのコンビで絆を使えるのが助かる。

 ようやくHPを最後の一撃、というところまで減らす。

 もうお金はいいので、テリウスの修行で片づける。

 

 シュウはクェパロクの死を以て、「地球に手を出すことは高いリスクを伴う」という警告をゴライクンルに突きつけるつもりだ。

 「後悔するぞ!」と捨て台詞を残して散っていくクェパロク。

 こいつもゴライクンルの権力と金を背景にしてはいたが、当人に実力が足りなかったな。

 なんといっても相手が悪すぎた。

 

 

 全てが終わり、ようやく一息つける。

 三将軍は礼を述べつつ去っていった。彼らも次作で出番はあるのだろうか……

 ヨンも含めて、ゾヴォークのキャラも使っていければな。

 

 

エンディング

 

 さて、全てに決着がついたものの、まだアルバーダの因縁にけりがついたわけではない。

 シュウとアルバーダ、二人で話をすることに。

 

 シュウはアルバーダ達が受けていたミッション・デビルの内容、すなわち、シュウが死んだ証拠を見つけること、生きていれば拘束すること、もし、脅威となることがわかれば抹殺すること、
 そしてのちに追加された、今シュウが何をしようとしているのかを探るという指令も含め、全て推測済みだった。

 そしてアルバーダに今後の去就を訪ねる。

 

 だがアルバーダは、俺の任務は終わった、と返す。

 

 シュウはアルバーダの持つ殺気が任務以外の所にあることまで見抜いていた。

 
 アルバーダはついにすべてを告白する。

 彼女の恋人、ジェシカ・フェラーが、南極事件の際、シロガネに乗艦していたこと。
 アルは出来れば仇を討ちたかった。

 何度もミッション・デビルの第10項が適用されるような状況が来ることを願っていた。

 

 だが、任務は任務、人生は人生、上司の言葉通り、アルはそう割り切った。

 シュウが地球圏の危機を救う手助けになったは事実。

 全てを踏まえ、シュウに立ち去るよう告げるのだった。

 

 アルバーダ……よくぞ耐えた。ある意味ダークプリズンの主人公はあんただよ。


 一方、シュウが言うには、境界空間が不安定になっており、時間経過のずれが生じているとのこと。

 ラ・ギアスと地上の行き来が出来なくなり、ラ・ギアスがあらゆる世界から完全に遮断されてしまう可能性もあると言う。

 今後はそれを探るのも目的になりそうだ。

 他にもシュウにはラ・ギアスでやるべきことがあるようだが。


 それを聞き、アルはシュウが地上に現れる可能性は低い、と上に報告するという。

 これは彼なりの貸しであり、また地上に戦乱が起きたら返してもらうという。

 シュウは不敵な笑みと共にこれを承諾した。

 

 仇でありながらもこの関係……

 シュウにはマサキという宿敵、サフィーネやモニカと言う家族はいたが、ここへ来てついに戦友と呼べる人物が現れたんではないだろうか。


 さて場面は変わりセレーナ達。

 サフィーネはセレーナに、いいコンビになりそうだからラ・ギアスへ来ないかと誘いかける。

 が、報告することもあるので、と丁重に辞退するセレーナ。

 セレーナが魔装機神のキャラだったらついていったんだろうな。それぐらい二人はお似合いのペアだ。

 ……やはり、最後までセレーナとスレイは絡まなかったな。

 

 最後の場面でも相変わらず口喧嘩を繰り広げるエルマとチカ。

 こいつらも意外にいいコンビだった。

 

 メキボスから連絡があり、クェパロクの件で礼を言いたいという。

 だが、シュウ達はさっさとラ・ギアスへ帰還したいようだ。

 

 だがその前に一言だけ、アルバーダに言いたいとシュウが改まる。

 彼の口から出た言葉は……

 

 「ありがとう」、の一言だった。

 

 あのシュウが……本音で礼を言ったぞ。

 マサキ達相手にだって、そんなことは言わないだろうに。

 この瞬間、自分の中で『ダークプリズン』はOG屈指の名作となりました。

 

 ここまでの協力、そして貸しとは言え見逃してくれたアルに、シュウなりに恩義を感じたのだろう……。

 

 シュウ達は去って行った。

 逃がしたことに関して、アルはすべての責任をかぶるつもりのよう。

 が、鋼龍戦隊も同様にシュウを見逃したのだし、咎められる可能性は低いだろうと予測するセレーナ。

 

 メキボスの命令でヨンはアル達を送って行ってくれるそうだ。

 アルはシンフォニアに、「目標をロスト、連絡を請う」と送信する。

 シュウの最後の言葉を反芻するアル……そしてエンディングへ。

 

 

感想

 1話の時点ではあまり期待していなかった『ダークプリズン』だけども……

 いや、完全に良い意味で裏切られた。

 『第2次OG』で溜まったモヤモヤも随分発散されたな。

 間違いなくこれは良作だ。

 

 しかし、まさかこんなに時間が掛かろうとは……

 時間が取れない現状でプレイ記なんて無茶だったかな……。

 

 次作への伏線も意外に存在してたな。

 参戦の可能性が濃厚になった『J』だが、どう扱うのか……

 あのシナリオは結構問題だらけだぞ。

 

 エクスバインのL、R両機体も気になる。

 きっちりヒュッケバインの正当な系譜を受け継ぐ進化をしてほしいものだ。

 エグゼクス? ああ、あれは前座です。自分の中で。

 

 そしてまだ全貌を見せないゴライクンルや、ヨンらこちら側で戦ってくれそうなゾヴォーク勢のキャラにも期待。特にヨンは自軍で使いたいものだ。

 

 そして何より、アルとセレーナも。

 特にアルはいいキャラだ。

 いいキャラ過ぎて、死なせるには惜しいキャラになってしまった感がある。

 もはやスペクトラにあっさり殺されるような、ヤワな奴ではないだろう。

 今回のエンディングを見るに、アルとセレーナ以外のチーム・ジェルバは全滅、という流れになるのかも知れないな。

 

 最後に。

 いったいどれくらいいるのかわかりませんが、このような拙文に最後まで目を通して下さった閲覧者の方々に深く感謝致します。

 ではこれにして締め。 

 

 ← 第26話感想

 

 

人生を変える言葉「ありがとう」 (PHP文庫)

人生を変える言葉「ありがとう」 (PHP文庫)